どこかで聞いた、多動力にも繋がるけれど、1つのことをずっとやろうと、あえて努力する必要はないと思う。
私は運よく、とても好きなものに人生の早い時期に出会い、その後ずっと続けることになる。途中お休みしていた時をのぞいて、33年。ダンスは、私とは切っても切り離せない大事なものになった。
けど、続けようと思って続けた訳ではなく、ただ好きで、他の習い事は続かなかっただけ。だから、とても好きなダンスだったけど、どこかで、もっと好きな何かに出会えたら、それはすごいことに違いないから楽しみだと思っていた。
アメリカでの大学時代に休学して、日本で派遣系のバイト。とある外資系の営業代行をした時に、とても良い結果を残し、アメリカの大学を卒業したら就職しないかと有難いお誘いをいただいた。
キャリアウーマンなんていう響きに憧れを感じて、うーん、それも良いかも、なんて思ったけど、ダンスを越える好きなものでもないし、やめておこう、と丁重に辞退。(けど、そんなお声がけをいただいた事は、私の大きな自信になったので、とっても感謝しています)
母にその経緯を話しながら、「ダンスより好きなものに出会えば、全然そっちに行くんだけどね!」と軽く話していたら、「せっかくダンスの勉強をする為にアメリカの大学に行ったのに、プロのダンサーになるとか、その道でやって行くことを考えないの?」と言われたことがある。
なぜか考えなかったんだなぁ。というか、好きで続けて行く延長にあるかもしれないな、とは思っていたけど、先述した通り、この世で一番好きなダンスを越えるものに出会ったら、それってものすごい!と思っていた。
ダンスが何よりも好きで、友達と遊ぶよりも、ボーイフレンドとデートするよりも、学校よりも、何よりも優先にしてきた。そんな好きなものって、なかなか無くない?と若いなりに感じていた気がする。
そんな私がロルフィングに出会い、ロルフィングに興味を持ち、人生で初めてダンスと並ぶ面白さのものを知ってしまった。これは衝撃以外の何者でもなく、いざ出会ってみると、かなり困惑した。
で、今、ロルフィングは仕事として、ダンスは趣味として継続。どちらも好きなのは変わらない。そして、これからもっと興味があることに出会ったら、それはさらにすごい!と思っていたら、子供が生まれた。子供はもう別次元。人生って本当に何があるかわからない。
だから、1つのことを続ける美学に乗っかる必要はないと思う。好きだったものが嫌いになってもいいし、その後でまた好きになってもいい。それくらい自由じゃないと、自分の人生。好きなものであれば、自然に努力するし、人から見た苦労が苦労に感じないんじゃないかな。と、思った最近。