選択の連続が導く今

先日、映画『君の膵臓を食べたい』を遅ればせながら観ました。そこで出会った印象的だった言葉。


偶然じゃない。運命なんかじゃない。私がしてきた選択と君がしてきた選択が私たちを会わせた。私たちは自分の意思で出会ったんだよ。


この言葉がなぜ印象的かというと、ロルフィングをしていく上での身体の見方と、私の大好きな胎生学で学んだことと同じことだったから。

ロルフィングでは様々なことを学びます。その中の1つが胎生学です。私の場合は、胎生学に長けた先生からロルフィングを学んだのが、胎生学を知るきっかけになりました。そこから本を読んだり、セミナーを受けたり。まだまだわからないことが99%ですが、それでも、私の中で大きなエッセンスとなっています。

胎生学を学ぶ中で私にグッと響いたのは、受精卵が成長していく時は常にYesとNoの二択の連続で進んでいくということ。その選択肢がYesが続いた時にだけ、受精卵は成長していくわけです。

それが、今回の『キミスイ』での言葉とリンクしました。

私たちはこの世に誕生した受精卵の頃から、選択をし続けて生きてきています。そして、未来もその選択肢の連続で続いていきます。つまり、今現在の選択が未来を変えていくんです。

時に選択は難しい。今でも私が覚えているのは、大学生になった頃。それまでは「自由になりたい。」と思っていたのに、自由になったと思ったら選択肢があまりに多くて選択することが大変だと知りました。

今の時代は情報が錯綜していて、より選択が難しくなっているかもしれません。それゆえに大切なのが、どう選択するかという指針。私はロルフィングを通じて、自分のカラダが指針となりサポートしてくれるように、人に伝えていけたらいいなと思っています。

私たちは、今ここにいるべきして、ここにいる。

今を大事に生きていきたいものです。

 

 

そんな指針の参考になったら嬉しいな。と作った本がこちらです。

ヒントは自分のカラダの中にある 賢いカラダ作り

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ヒントは自分のカラダの中にある

「ヒントは自分のカラダの中にある」

これは昨年私が出した本のタイトルであり、ここのブログの副題にもしているのですが、最近、これに繋がる引用句をアメリカのロルファー仲間のInstagramで見つけました。

“there is nothing outside of yourself that can ever enable you to get better, stronger, richer, quicker, or smarter. Everything is within. Everything exists. Seek nothing outside of yourself.”

― Miyamoto MusashiThe Book of Five Rings

 

宮本武蔵著、五輪書より。正式な訳、というか原文はまだ見つけていませんが、

“より良くなるためにも、強くなるためにも、豊かになるためにも、早くなるためにも、賢くなるためにも、そうさせてくれるのは、自分自身の外には存在しない。全ては内にある。そこに全てがある。自分自身の外には何も求めるな。”

…という感じです。

そして、今回、原文を探そうとネットサーフィンしている中で、五輪書は、そこから学ぶというより気づきのために手にとるもの、としてあったという言葉も見かけました。

「ヒントは自分のカラダの中にある」は、侍本ではないけれど、自分自身の身体を、そしてそこから自分自身を豊かにしていくための、日々の生活の中で気づき方を記した本です。私の五輪書みたいなものかしら。

近々、この本の内容の中のことを違う形で外に出していこうと思っています。試行錯誤で始める予定ですが、お楽しみに。

これを機に、五輪書も読んでみたいと思います。学ぶこと多し。

 

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筋膜に動きの癖がつくまで

私がロルファーになった2005年時には予想もしていなかったほど、今では認知度がアップしている「筋膜」。まだまだ謎も多いですが、それゆえ可能性もたくさん含んでいます。

最近で一番取り上げられたことと言えば、こちらのニュース『人体で最大、新しい「器官」を発見?』

「間質」について取り上げられていますが、要は筋膜のことだよね、というのが専門家の認識です。先日読んだ、『医道の日本6月号』でも紹介されていました。(ちなみに、この中でロルファー仲間ほしのあつこさんが寄稿されています。良記事!)

ロルフィングでは、ずっと筋膜に着目してきています。実際に、International Fascia Congress(国際筋膜学会)の創立者はロルファーの二人。そして、アナトミートレインという概念を世に出したトーマス・マイヤースの存在も大きいでしょう。

トムはロルファーの大先輩。そんなトムが来日する際に、アシスタントをさせてもらえる機会を初期の頃(まだまだ私が駆け出しのロルファーの頃)から得ていたのは、幸運中の幸運としか言えません。

さて、そんなトムのセミナーでトムがよく使う説明ですが、どのように筋膜に癖がついていってしまうのかを簡易バージョンで紹介します。


慣れないことをする時、どういうやり方がいいのか、色々試しますよね。そういった仕草の中から使いやすいものを使うようになり、それが習慣になっていきます。そして習慣が継続されると姿勢を生み出していき、それが続くと筋膜を含めた構造に影響が出てくる。

…という流れです。

なので、例えば、

①パソコンの画面が見えにくく、よく見ようと顔を画面に近づける仕草

②顔を近づけたら画面が見やすかったので、それを繰り返す習慣になり、

③いつも顔を前に出して画面を見ながら仕事をするため、パソコンを使っていない時も頭を前に出す姿勢になり、

④その姿勢を続けることで、前に出た頭を支えるために、まわりの筋膜が硬くなったりしながらバランスを取り始める。

こうやって、
繰り替えし行う動きが
筋膜を癖付けていくわけです。

なので、ロルフィングでは、そんな流れも利用しながら、④の構造(筋膜)にアプローチしながら同時に②の習慣になっている動きにもアプローチしていきます。ロルフィングが長期的な変化の持続に繋がる理由はここにもありますね。

姿勢を変えようと思ったら結構大変だった!身体の使い方の習慣を変えるのは一苦労する!なんていう時には、すでに構造に影響が出てきていることが考えられたり、そのとき、身体に何をしていってあげればいいのか考える参考になれば幸いです。

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ロルフィング by Yukiブログの各カテゴリーについて

現在このブログには以下のカテゴリーがあります。

からだのこと:

からだにまつわる話。私自身のからだの使い方発見、ロルフィングや私のからだへの見解、クライアントや生徒さんからうかがった身体への意識の持ち方など。

筋膜関連:

ロルフィングで着目している筋膜についての記事。最近メディアでもよく取り上げられる筋膜ですが、実はまだまだ未知の世界なのです。

ヒントは自分のカラダの中に:

同タイトルの私の著書についての補足記事。

お知らせ:

その名の通り、お知らせ事項。

受講生only:

私が主催する、動きの指導者のための指導力アップセミナー「ホリスティック・システム」の修了生と受講生を対象にした記事。ロックがかかっているので、各等される方でパスワードがわからない方は連絡してくださいね。

ロルファーユキについて:

私のプロフィールのようなものです。

 


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プライベートレッスン VS グループレッスン

運動する際に、プライベートで見てもらうのが好きな人、グループクラスを受けるのが好きな人。それぞれ好みがあります。

自分で好みがわかる場合は、まずはそこから。

さて、問題は、それに慣れてからです。


プライベートレッスンの利点は、

○個人的なからだの使い方の癖をしっかり見てもらえる

○自分のレベルやペースに合わせて進めてもらえる

けれど、それに慣れすぎると、チャレンジが少なくなりがちでもあります。もちろん、行うことのチャレンジは指導者が与えてくれると思いますが、そこで鍵になるのがグループクラスの利点です。

グループレッスンの利点は、

○クラス全体のペースに合わせる必要がある

○他の人を見て、動きを学ぶことができる

○グループのエネルギーに引っ張られて頑張ることができる

どちらのレッスンも、お互いの利点が欠点でもあります。


プライベートに慣れ過ぎてしまうと、自分以外のペースに合わせることが苦手になったり、1つの出来ないことに固執してしまったりします。そうすると、頭で考え過ぎてしまうようになり、緊張しがちになり、どんなに頑張っても上達しにくくなるんです。

グループに慣れ過ぎてしまうと、自分の得意な使い方をしやすくなってしまい、いつか、使い過ぎている場所と使わなさ過ぎている場所が出来てしまい、痛みの原因になったりします。

なので、私は自分のクライアントの皆様には、時期を見て、異なるタイプのレッスンを勧めたりしています。それは、プライベート、グループに限らず、エクササイズの種類も同様です。それについてはまた。

煮詰まったな、と思ったら、思い切ってレッスンを変えてみましょう。

 

なぜ、こんなことが身体や動きにプラスに働くのか。興味がある方はこちらの本をどうぞ。→ 『ヒントは自分のカラダの中にある 〜賢いカラダ作り〜』

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筋膜の健康に大切なもの

骨が健康でいるためには
重力による圧が必要。

そして、筋膜が健康でいるためには
テンション(張力)が必要。

ストレッチのように、ゆるゆると伸びる感覚
筋膜には必要なんです。

そして動きのない部分は、筋膜が硬くなりがちで、お隣りの筋膜と癒着したり、筋線維と癒着したりします(以前行った解剖実習でもそれが見られました!)。

その状態が長く続くと、ちょっとやそっとのストレッチでは伸びず、
ヨガなどのゆっくりとストレッチを加えるようなストレッチをながーーーーーーーい時期続けなくてはいけません。

そして、動きがなぜそこにないのか、も大切。
怪我で動かしてなかったのか?
使い方の癖なのか?

それに気づけていないと、ストレッチして伸びたとしても、また硬くなりやすい状態であることは変わらないわけです。

そしてそもそも、
“そこに動きがない”ということに気づいていなければ、気づかないままなので、からだにとっては存在しないのと同じ。それでは変わらなくて当然です。

なので、まとめてみると…

・自分のからだを感じてみようとすること
・自分の普段の動きの癖などに気づいてみること
・いろいろな方向に、ゆるやかに力み過ぎることなく張力を加えていくこと

(いろいろな方向にストレッチしてあげるのがベストです)

などが、筋膜の健康には大切

もっとつきつめると、
それはつまり、からだの動きの癖には、自分のボディーイメージやマップも関わっているということで、そこへの意識も大切

ロルフィング®︎は、このように、いろいろなアプローチを同時進行しているわけです。

筋膜システムはとても賢いシステム。

その分、私たちも、私たちのからだが持つ賢いシステムである“感覚・知覚”をフル活用して答えてあげなくてはいけません。

人間に本来備わっているそんな力を再構築することに興味がある方は、一度ロルフィング体験をしてみてください。

 

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パスワード付き記事について

このブログ記事の中にはパスワード付きの記事があります。

そちらの記事は、私が開催している、指導者対象のロルフィング・セミナー『ホリスティック・システム』の受講生のみが閲覧できる記事になっています。

ホリスティック・システムについてはこちら

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筋膜リリース=ロルフィング®︎ではない

 

筋膜というのは、
その名前のせいもあって、
筋肉を包んでいる膜のように受け取られがちですが

実は、骨も血管も神経も内臓などあらゆる物を包んでいる
結合組織と呼ばれるものです。

そんなわけなので、
筋肉の筋膜と神経の筋膜が癒着したりすることもあり

実際に解剖をしながら
筋膜を目の当たりにしてみて
ありとあらゆるものを包んでいるどころか
ありとあらゆるものを繋げてもいます。

(詳しくはこちらの解剖WSレポートを)

そんな筋膜のねじれや歪みや癒着を改善させるお手伝いをするのが
ロルフィング®︎です。


筋膜リリースのテクニックを利用しながらも
ロルフィング=筋膜リリースではない理由は

常にからだの全体性(全体のつながりやバランス、その人自身)をみながら
そんな筋膜の癖をつけてしまうような動きの癖を改善させながら

そして、本人の意識や知覚、感覚にも働きかけながら

それを全部利用しながら筋膜のバランスを再構築していくからです。


筋膜がゆるまっていく感じが広がっていくには
本人の意識、感覚、知覚が助けになります。

筋膜はコミュニケーション器官であると言われるだけのこともあり、

意識、感覚、知覚の筋膜への働きかけには
とてつもない力があります。

筋膜に存在する制限
筋膜自体が本当に硬くなっている場合もあれば
ただの動きの癖や知覚的な問題
自分で硬めてしまっている場合もあるので
それが大きく影響していますね。

筋膜の変化には、
知覚、感覚、意識が必要不可欠!
あまり取り上げられませんが、大切なポイントです。

 

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足の親指を突き指!

先日、10年以上ぶりに足の親指を突き指しました。それをきっかけに思うことが多々!

足の親指は歩く上でとても大切

突き指して痛かったのは、足の親指の第一関節。たった1箇所の突き指で、普通に歩けなくなりました。足も脚も外旋させて、持ち上げるように歩きます。すると、

足を使わない→足首を使わない→膝を使わない→股関節を使わない→骨盤も使わない

と、ないことづくし。そんな訳で、もちろん大腰筋なんかにも繋がりません。

早い段階での歩き方ケア

初日はぼちぼち腫れて、クロックスのような靴しか履けませんでしたが、翌日にはすっかり改善。少し痛みは残っているけれど、普通に歩けるようになりました。体重を乗せ過ぎると痛いのですが、お腹をしっかり引き上げると痛みが減ります!!お腹あたりの使い方の大切さをヒシヒシと実感。

前日に行った整形外科では(万が一の骨折を考えレントゲン撮りに行きました)、しばらく湿布を貼るように言われていたけど、その通り湿布を貼り続けていたら、歩きづらくて、なかなか普通の歩き方はできなかったろうなと思います。

痛みの度合いにもよるけれど、無理がそこまでないのであれば、早い段階で歩き方をチェックしてケアしていくことは、循環を上げるためにも大切ですね。

実は何か起こりそうな予感がしていた

実はここ最近、やたらと脚を怪我していたり、痛いような歩き方をしたりする人を見かけていたのです。実際にそういうツイートもしていたくらい。なので、見かけた日などは「気をつけなきゃなぁ」と思っていましたが、まさか、ここにきて、突き指だったとは!!

皆さんもよく目にするようになったものとか、聞くようになったこととか、自分にサインを送っていたりしたりするので、たまに気にしてみてくださいね。