世の中、自分が当然のようにしていることを他人がしてくれない時に、「なんでこの人はしてくれないんだろう」と思ったり、イラっとしたり、もう!って思ったりすることがあります。
そんな時、みなさんはどうしているんでしょう?
私は結論から言うと、基本、諦めます。で、諦められることに関しては、その後何とも言わないし、諦められないことに関しては、相手に伝えます。
そういう線引きをしておくと、変なイライラがなくなりとても楽チン。
私はそれをトイレットペーパーから学んだので、トイレットペーパー理論、と名付けています。笑
アメリカでの大学生時代、知り合いとルームシェアをしていました。トイレは共同。
私はトイレットペーパーがなくなると新しいのに変えておくんですが、彼女はいつもそのまま!芯を捨てもしなければ、当然新しいものも置いていません。
最初の頃は、「もうなんで変えてくれてないんだろう!」とイラっとしていましたが、それが続いてきた時に、自分も変えないという選択をしてみました。ルームメイトは「変えておいてよー」なんて一言も言わないし、何も気になっていない様子。
そして気付いたのは、トイレットペーパーを変えないままにした時に生まれた、私の中の小さい罪悪感。別にルームメイトに何か言われたわけでなく、ただただ自分の中に生まれる罪悪感です。
こんな後ろめたい気持ちになるなら、相手はどちらでも気にしてないのは明らかだけど、自分はトイレットペーパーは変えよう、と決めた瞬間。
うーん、「この差はなんだろう?」と私は考えました。
そして、思ったのが
「きっと彼女にとっては気にならないだけでなく、後ろめたさも生まれないに違いない!」ということ。
きっと彼女は、罪悪感も何も生まれないし、私がこんなトイレットペーパー理論などと名前をつけてしまうくらい考えていたとは思ってもいないでしょう!笑
この、後ろめたさ問題、は大きな鍵です。
それ以来、ルームメイトがトイレットペーパーを変えなくても何も感じなくなりました。自分の良しとしていることをお互いにしているだけ。
このトイレットペーパー理論が、私の中では大きな学びになり、人とコミュニケーションをとる上で、何か「おや?」と思うことがあっても、特に何も感じずに過ごせるようになってしまいました。
やり過ごせないレベルの時には、相手に伝え、話すけれど、やり過ごせるレベルはイライラもせずやり過ごしちゃう。
日本にいると、察する文化が大きく、はっきり言うこともしないけど、気付いて欲しい、という空気を感じることがよくあります。
けど、それで気付いてくれない!と文句を言うのであれば、トイレットペーパー理論を元に、気付いてくれなくても、自分が気付いているんだから自分でやればいいか、と思えるんだったら、それでいいし、
それでやりきれないのであれば、相手に伝えなくてはいけません。
たかがトイレットペーパー、されどトイレットペーパー!笑!
私はトイレでそんなことが学べて、人生とっても居心地よく、得した気分。いまだにトイレットペーパーを見るたびに思い出す、良き思い出&良き発見です。
(実際、今日そういったシチュエーションになり、思い出しました。2つもロールがあるのに2つとも芯のみ!おまけに新しいロールは手を伸ばせば届く距離。イラっとすることなく、取り替えて出てきたのでありました。)